拾い読みされるなら

電車とバスの博物館

長らくブログを放置しておりまして申し訳ありません。 考えてみると今年初めての記事です。 お立ち寄りくださいまして、誠にありがとうございます。 もう5か月も過ぎてしまいましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。======過日、川崎市宮…

中秋の名月

ひさびさに緊急地震速報を聞いた。あの音は何度耳にしても緊張する。福島や茨城に住んでいらっしゃる方は、夜中に大きな地震でびっくりされたり、大変でいらしたりしたのではと思う。 昨日、といってもまだ寝ていないので感覚的には今日なのだが、今年の9月1…

映画『風立ちぬ』に豊海橋?

過日、映画『風立ちぬ』(宮崎駿監督)を観た(多少ネタバレがありますのでご注意ください)。 零戦を設計した堀越二郎と小説『風立ちぬ』、『菜穂子』を書いた堀辰雄が混ざった主人公、堀越二郎が妹の加代と一銭蒸汽(小型船)江東丸に乗っている場面で、前…

関口宏の 風に吹かれて 「東京水路2(後編)”船から見た川と橋の風景” 」

皆さま、長らく本ブログを放置して申し訳ございません。 訪れてくださいまして、どうもありがとうございます。 今年初めてのブログを書きます(もう半分以上今年が終わってしまいましたが)。 本年もよろしくお願いいたします。 さて、表題の番組、「関口宏…

今年もよろしくお願いいたします   清洲橋

タイトルは、3文字空けておけば「今年もよろしくお願いいたします」が清洲橋に向けられたものでないと認識してもらえるだろうとの考えによるものです。ツイッターでは時々呟くものの、ブログをほとんど書かなくなって久しいです。 書かねば、書きたいとは思…

静謐な中での「魂のぶつかりあい」――『百合子、ダスヴィダーニヤ』

明治村の建造物についてはあと一回書きたいと思っているのですが、昨日見た映画が心を離れないので、そちらを先に書きます。ツイッターでのツイートに補足をしています。 昨日、渋谷のユーロスペースで『百合子、ダスヴィダーニヤ』を見た。 ロシア文学者の…

明治村4 鴎外・漱石が住んだ家など 

明治村には、和風住宅や和洋折衷住宅もあった。写真上は、「森鴎外・夏目漱石住宅」(1887(明治20)年頃建設、国登録有形文化財)。東京都文京区千駄木にあり、1890(明治23)年から1年余り森鴎外が借りて住み『文づかひ』等の小説を執筆、その後、約10年経…

明治村2 隅田川新大橋

いつも引きの写真からでもつまらないので、たまには寄りの写真からにする。明治村には、リベットのついた建造物もいくつか見られた。あとから写真で見ると、(飾りリベットかな?)と思われるものもあるけれど、現地ではただ興奮していた。写真は、隅田川新…

明治村1 帝国ホテル中央玄関 

過日、愛知県犬山市の博物館明治村に行ってきた。 ここは明治・大正期等に造られた歴史的建造物を移築・保存している一大テーマパークだ。歴史的建造物は活用されつつ保存されてこそ本来の意義があると思っているので、行く前は、建設されていた地域から切り…

ヴィジェ・ルブラン展と高い柱2

前回の続き。展覧会を見終わった後、併設の「Cafe(eの上に´あり) 1894」に行った。ここは前に来たときも入りたかったのが、混んでいたので断念した場所だ。「あのブドウは酸っぱい」みたいに、別にどうってことないよね、と思っていたけれど、入ってみて、…

もはやあれ「風呂敷」って感じじゃないです  「空と宇宙展」(明日6日まで)

上野の国立科学博物館で明日というかもう今日6日まで開催中の、「空と宇宙展――飛べ! 100年の夢」に行ってきた。 フラッシュを使用しなければ一部を除き撮影可なので、デジカメを持ってくれば良かった、とまず思った。「目玉」は、イトカワからサンプルを持…

「摩天楼」を体感した日 NYC1

あけましておめでとうございます。 旧年中は拙ブログにお立ち寄り下さいまして、どうもありがとうございました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 昨年、アメリカで最後に訪れたのはニューヨーク市。 私が見た範囲での話だが、ニューヨークではデザ…

海の上の一本道 US-1とフロリダキーズ

今回の旅行で最も私が楽しみにしていたものの一つが、海の上の一本道である国道1号線、US-1を通って、マイアミのビスケーン湾から西に続くサンゴ礁の島々(フロリダキーズ)を渡り、キーウェストまで行くことだった。以前に大友康平がUS-1を走って途中のキー…

思いがけない気分 ワシントンD.C.2

具体的なことは忘れたが、以前従事していた仕事で、要求の根拠を示すのに米国の類似事例を引き合いに出したことが一度ならずあった。また、逆に、要求が通るかどうかの査定で、海外特に米国ではどうなの、と訊かれたこともあった気がする。いずれの場合も(…

アメンボ? 飯田橋駅

引き続き、溜まっているリベットの紹介です。 JR東日本 中央本線飯田橋駅(1928(昭和3)年開業)の高架の柱。撮影は半年ほど前。あとから補強したのだろうかと思う所を初めずいぶんボルトに侵略されているけれど、上の方を中心にリベットも健在だ。途中の四…

炎に吸い寄せられて  山種美術館

友人に誘われて、広尾の山種美術館で開催中の「開館1周年記念特別展 日本画と洋画のはざまで」を見てきた。こちらはなんせ、展色材が膠(日本画)か油・天然ゴム(洋画)か、その混合物かさえよくわからない素人。 明暗法・遠近法等の西洋の技法を採り入れた…

いい試合を見られた 

昼にテレビをつけたら、全日本高校野球選手権の準決勝の試合である沖縄の興南高校と兵庫の報徳学園高校の対戦が行われていた。 私は野球をほとんど見ないし知識もないのだが、たまたま昨日、興南が準々決勝で点を取り返すところを見て島袋投手は覇気があるな…

流星見えた!

ゆうべは曇り空だったので、ペルセウス座流星群はすっかりあきらめて、「銀河鉄道999」の全駅停車番組やらマイケル・サンデルの嘘や正義についての講義やらを見ていた。けれどもだめもとで2時台後半に空を見上げると、鱗のような雲が丸く切れているところが…

具体例でいろいろ考えさせられる マイケル・サンデル『これからの正義の話をしよう』

何かと話題になっている、ハーバード大学教授マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』(鬼澤忍訳、早川書房。以下、「同書」と略。)を読んでまず思ったのは、(自分は何て原始的な生き方をしているんだろう)…

ずっと見ていたい 「マコトフジムラVS若手作家 日本画最新事情」展

過日、信濃町の佐藤美術館に「マコトフジムラVS若手作家 日本画最新事情」展を見に行った。マコト・フジムラ(1960年〜)については、以前、同美術館で開催されたサラリーマン山本冬彦氏のコレクション展(そのときのことはhttp://d.hatena.ne.jp/rvt-aa/201…

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

過日、映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(大森立嗣監督)を観た。以下、ネタバレがあります。 同じ施設で育ったケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)は中学卒業後、施設を出て「はつり」という電動ブレーカーで解体工事現場の壁を壊す仕事につくも…

《星降る夜》 オルセー美術館展1

過日行ってきたオルセー美術館展では、フィンセント・ファン・ゴッホの《星降る夜》が圧倒的に良かった。北斗七星が出ている夜のローヌ河畔の風景で、新聞や雑誌で見ていたときにはそうも思わなかったけれど、本物は、絵の具の盛り上がりが立体感を与えてい…

荒川とその周辺

毎週月曜午前1:35〜2:05(日曜深夜)にテレビ東京で放映している、「荒川アンダー ザ ブリッジ」は、同タイトルの中村光の漫画が原作のギャグ&ラブコメアニメだ。荒川河川敷に住む、金星人を自称する女、カッパの着ぐるみを着た男、シスターの格好をした…

画風の変遷  レンピッカ展

だいぶ前に、「美しき挑発 本能に生きた伝説の画家 レンピッカ展」を渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムに見に行った。 タマラ・ド・レンピッカ(1898−1980年)の名前を初めて知ったのは高橋幸宏が好きなアーティストとして挙げていたときで、ああ、アール・デ…

みぞおちをきつく掴まれたような  九六式十五糎榴弾砲

靖国神社の境内に、遊就館という建物がある。 過日、花見のついでに夫に誘われて寄ったところ、思いがけずリベットを目にすることとなった。 九六式十五糎榴弾砲(きゅうろくしきじゅうごせんちりゅうだんほう)というこの火砲は、案内板によれば 野戦重砲兵…

代々木駅の古レール

JR東日本の代々木駅ホームの柱に古いレールが使われているらしいのは以前から知っていたけれども、「レールだったんだよ」という証拠みたいなものは見たことがなかった。やはり古レールではないかと思われる川崎大師前駅の柱には文字&数字らしきものが刻ま…

あけましておめでとうございます

昨年見たリベットの中で印象の強いものは、横浜は赤レンガ倉庫近くの新港橋梁(1912(大正元)年)(写真上)だ。橋門構のないポニーワーレントラス橋で、頭上に圧迫感を感じることなくかつリベットを間近に見ながら渡るという至福の時間が味わえる。垂直及…

つくられる音

これまで、自分にとって音楽とは、聴くものであり、また、拙い歌や演奏で人に伝えたり自分で楽しんだりするものであり、そこに「つくるもの」という認識はなかった。 けれども最近、小さなアナログシンセサイザー(写真)が付録についている『大人の科学マガ…

夜おすすめです、「No man's land」展

庁舎の移転のため、近々取り壊される予定の在日フランス大使館旧庁舎(南麻布)に、過日、「No man's land」展を見に行った。天気が良くない日だったのでより早く日が落ち、着いたときにはもう真っ暗。けれども、光を使った作品を見るため、この暗さが狙いで…

すてきなハプニング

洞口依子映画祭では、15日の夜、『digi+KISHIN 洞口依子(vol.1〜vol.3)』が上映された。 洞口依子映画祭公式サイト:http://yoriko25ans.com/ (本日20日まで) vol.2については既に見ていたけれど(http://d.hatena.ne.jp/rvt-aa/20091114/p1)、ほかは初…