厩橋(うまやばし)

旧年中は拙ブログを訪れてくださいまして、誠にありがとうございました。
記事の更新が途絶えていて申し訳ありません。


昨年はほとんどリベットを見に行けませんでした。
代わりに、映画やドラマなどでリベットを見かけるとうれしくなったものです。
特にアニメについては、はしょろうと思えばはしょり得るところだし、描くのも大変なのではないかと思うので、精緻に描写されているとそれだけで好感度が上がりました。


写真は、昨年実際に見た、数少ないリベット付き建造物のうちの一つです。
隅田川の蔵前辺りに架かる厩橋(うまやばし)。
1929(昭和4)年竣工の、鋼アーチ桁橋です。


やはり生で目にするリベットはいいものです。そしてたくさんある!
緑色も、目に優しい感じがします(あくまでも個人の感想です)。

呼吸の度にリベット分を補給するような心持ちで眺め、渡り、往復しました。


川が流れていく方向から見ると、橋はなめらかな三連の波みたいに見えます。



灯りのデザイン自体おもむきがありますが、その下の方に馬のレリーフが見られます。


付近の案内板によれば、「この辺りは江戸時代、幕府の旗本や御家人と米商人の間を取り次ぎ、江戸の経済を左右した札差業者が店を構えていたり、諸国から回送された年貢米を収納する幕府の米蔵のあったところ」(案内板より引用)とのこと。
厩橋」の名前からすると、米を馬で運んでいたため厩もたくさんあったのでしょうか。



親柱にも、ステンドグラスでしょうか、色のついたガラスの装飾が嵌め込まれています。
帰宅後写真で確認したところ、ここにも馬が。
夜ライトアップされているところをいつか見たいです。



というわけで今年は酉年です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。