今年もよろしくお願いいたします   清洲橋


タイトルは、3文字空けておけば「今年もよろしくお願いいたします」が清洲橋に向けられたものでないと認識してもらえるだろうとの考えによるものです。

ツイッターでは時々呟くものの、ブログをほとんど書かなくなって久しいです。
書かねば、書きたいとは思っているのですがずるずる日にちが経ってしまいました。

さすがにもう1月が終わってしまうので、何とか1月のうちに今年の記事一つ目を書いておこうと思います。
お立ち寄りくださった皆様、本当にありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
良い年となりますように(残虐なことの実行を考えていらっしゃる方以外)。

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で、清洲橋関東大震災の復興橋梁として造られた橋の一つで、1928(昭和3)年3月竣工の、三径間自碇式(じていしき)補剛吊橋だ。
尖った山が二つの青く優美な吊橋で、橋灯の緑がかった白い光もよく合っていて、隅田川に架かっている橋の中でも印象的な橋の一つだ。過去にこのブログでも取り上げたことがある(http://d.hatena.ne.jp/rvt-aa/20080529/p1)。

ちょっと近寄りがたい、『エースをねらえ!』の「お蝶夫人」的な、品が良く気位も高いお嬢様っぽい雰囲気がある。そうとらえてしまう自分の性別に関する意識を何だかなと思いつつこれまで近くで見たことはなかったのだけれど、昨年、ようやく徒歩で渡る機会を得た。全長186.2m、いい散歩だ。
 

全景を見、ひんやりと薄暗い橋の下をくぐり、渡る。そうして初めて、橋脚・橋台がどうなっているかや、塔柱から吊るされた吊鎖(ちょうさ)と主桁が吊材でどう繋がれているかがわかった。当然と言えば当然だが、意外とがっちりしている。橋の中央に行くに従って吊材の長さが長くなっていき、見上げる首が疲れるほど。そして全長にわたり、水平方向にも垂直方向にもリベットが密集しているのだ。日頃不足しているリベット分を一気にチャージした(←何か自分がPasmoか何かのようだが)。

材料、構造形式、工法とも当時の最先端技術だそうで、同時に美しさも実現しているのに圧倒される。






上の方の放物線カーブの下部に穴が空いていた。水が溜まらないように、あるいは、少しでも軽くなるようにだろうか。
また、カーブの鋼材に信号の緑がかった明るい光が映って、差し色みたいだった。橋灯に照らされて、リベットも鋼板も濡れたように艶めかしく光っていた。

橋を清澄白河側に渡り終え、左の方に行くと、甘い匂いが! アンテノールのお菓子工場のようだった。 しかもマドレーヌか何かみたいなものがプラスチックケースに入れられ外に積み上げられているではないか。目だけで味わった。