流星見えた!

ゆうべは曇り空だったので、ペルセウス座流星群はすっかりあきらめて、「銀河鉄道999」の全駅停車番組やらマイケル・サンデルの嘘や正義についての講義やらを見ていた。

けれどもだめもとで2時台後半に空を見上げると、鱗のような雲が丸く切れているところがあった。街灯や駐車場の明かりからも遠い所だ。多少ぼんやりした青さだけれど周りに星も見える。


でもまあ、そんなに都合よく星は流れない。
やはり遅すぎたか、と思いながら頭の中で「銀河鉄道999」のエンディングテーマなどを歌っていると、突然、白く明るく強い光がまっすぐに落ちていった。すばやく垂直に空を切り裂いたみたいで、こんなに大きいというか長さのある流星は見たことがない。あ! と大きな声が出てしまったが、我が亭主はぐっすり寝たままだった。


空よまだ白まないでくれ、白まないでくれと思っていると、3時台にもう一個流れた。今度は短く、丸みがあるように見えた。一つも見られないかと思っていたのに二つも見られるなんてラッキーだなと思った。
でも、願い事は一つも唱えられなかった。
さすがにしばらくすると空が明るく薄い色になってきたので、あきらめることにした。


昨日よりは見える数は少ないようだが、まだ見える日ではあるので、ひょっとしたら今日の夜から明日未明も雲のまにまに流星が見えるかもしれない。冬と違って、夏は観察していても寒くないのがいいな、としみじみ思う。