映画

本人たちが気づかないときに  『桐島、部活やめるってよ』

過日、映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年 吉田大八監督 出演:神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、東出昌大、松岡茉優ほか)を観た。 (多少ネタバレあり)ドラマ「あまちゃん」に出てくる人が出演者に多いので、同様に大河ドラマ出演者が多かった『るろ…

映画『風立ちぬ』に豊海橋?

過日、映画『風立ちぬ』(宮崎駿監督)を観た(多少ネタバレがありますのでご注意ください)。 零戦を設計した堀越二郎と小説『風立ちぬ』、『菜穂子』を書いた堀辰雄が混ざった主人公、堀越二郎が妹の加代と一銭蒸汽(小型船)江東丸に乗っている場面で、前…

映画『マイティ・ウクレレ』トークショー

一昨日(12月10日)夜の映画『マイティ・ウクレレ』(トニー・コールマン監督、渋谷のシネマライズ)上映後トークショー(PAITITI(パイティティ)の洞口依子さんと石田英範さん、勝誠二さん)と、 洞口さんと少しお話しできて足がふわふわしたこと、皆既月…

静謐な中での「魂のぶつかりあい」――『百合子、ダスヴィダーニヤ』

明治村の建造物についてはあと一回書きたいと思っているのですが、昨日見た映画が心を離れないので、そちらを先に書きます。ツイッターでのツイートに補足をしています。 昨日、渋谷のユーロスペースで『百合子、ダスヴィダーニヤ』を見た。 ロシア文学者の…

東京は明日まで、沖縄は2日から。心に沁みる、「ハワイアンじゃない」ウクレレ

過日、渋谷アップリンクで『ウクレレ PAITITI THE MOVIE』を見た。 女優の洞口依子さん、映像作家の石田英範さん、ギターのファルコンさんほかウクレレ、ギター、口琴、ウクレレベース、パーカッションなどで構成されるバンド「PAITITI(パイティティ)」の…

美術館工事の裏側

一か月ほど空いてしまったけれど、特に何もないです(笑)。過日、映画『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』(ウケ・ホーヘンダイク監督)を見た。 改築のため5年以上休館中の同美術館(国立だが1995年から財団運営)工事の裏側を描いたドキュメンタリ…

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

過日、映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(大森立嗣監督)を観た。以下、ネタバレがあります。 同じ施設で育ったケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)は中学卒業後、施設を出て「はつり」という電動ブレーカーで解体工事現場の壁を壊す仕事につくも…

桃まつり1 『テクニカラー』

女性監督集団「桃まつり」による、『桃まつりpresentsうそ』という催しが渋谷ユーロスペースで開催されている(3月13日(土)〜26日(金)、各日レイトショー21時〜)。 女性監督による、「うそ」をテーマにしたさまざまな11作品が数作品ずつ上映される。13…

桃まつり2 『バーブの点滅と』など

桃まつりは、ほかの作品もそれぞれ味わいが違った。『迷い家』(竹本直美監督)は、今どうしてこの作品をつくるのか私にはよく理解ができなかったけれど、画面はきれいだった。河井青葉の凛としたわびしさも忘れ難い。『Shoelace』(福本明日香監督)は男の…

すてきなハプニング

洞口依子映画祭では、15日の夜、『digi+KISHIN 洞口依子(vol.1〜vol.3)』が上映された。 洞口依子映画祭公式サイト:http://yoriko25ans.com/ (本日20日まで) vol.2については既に見ていたけれど(http://d.hatena.ne.jp/rvt-aa/20091114/p1)、ほかは初…

パイティティナイト2『ウクレレ PAITITI THE MOVIE』&ミニライブ

洞口依子さんのウクレレユニット、パイティティのドキュメンタリー映画『ウクレレ PAITITI THE MOVIE』は、洞口依子さんとウクレレとの出会い、パイティティ結成、ライブ、CD発売などこれまでのパイティティの歩みが、昨年8月の渋谷JZBrattでのライブ映像や…

パイティティナイト1 『digi+KISHIN 洞口依子vol.2』

昨日13日の夜は、洞口依子映画祭のイベントとして『digi+KISHIN 洞口依子vol.2』と洞口依子さんのウクレレユニット、パイティティのドキュメンタリー映画『ウクレレ PAITITI THE MOVIE』が上映され、その後パイティティのミニライブがあった。 開場前から劇…

祝デビュー25周年! 洞口依子映画祭

女優・文筆業・音楽とさまざまに活躍されている洞口依子さんのデビュー25周年を記念し、11月7日から11月20日まで東京渋谷の映画館シネマヴェーラ渋谷で、「洞口依子映画祭」が開催されています。 見ていない作品を、あるいはテレビで見た作品をフルスクリー…

「低開発の記憶−−メモリアス」など  キューバ映画祭2009

渋谷ユーロスペースで開催されている「キューバ映画祭2009」に行き、「低開発の記憶−−メモリアス」(1968年)と「ある官僚の死」(1966年)を見た。いずれも、監督はトマス・グティエレス・アレア。以下、多少ネタばれがあります。 「低開発の記憶−−メモリア…

重いが、良かった 「愛を読むひと」(ネタばれがあります) 

友人に誘われて、映画「愛を読むひと」(スティーヴン・ダルドリー監督)を見に行った。原作はベルンハルト・シュリンク『朗読者』。相当前に読んで、半分くらいは中身を忘れてしまっていた。(以下、ネタばれがあります。あと長いです) 1958年、ドイツ。15…

トランスフォーマー

一昨日、映画「トランスフォーマー」の後半を見た。前半は録画してほかの番組を見ていた。 トランスフォーマーについては全く知識がなく、トランスフォーマーという金属生命体(アニメでは超ロボット生命体)が出てきて、それぞれ車や戦闘機からロボットに変…

映画『コレラの時代の愛』(ネタバレがあります)

先日、ガルシア=マルケス原作、マイク・ニューウェル監督の映画『コレラの時代の愛』を見た。 コレラが死の病であった19世紀後半〜20世紀前半のコロンビアを舞台に、美しい女性フェルミーナ・ダーサ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)と恋仲になるも仲を引…