東京は明日まで、沖縄は2日から。心に沁みる、「ハワイアンじゃない」ウクレレ

過日、渋谷アップリンクで『ウクレレ PAITITI THE MOVIE』を見た。
女優の洞口依子さん、映像作家の石田英範さん、ギターのファルコンさんほかウクレレ、ギター、口琴ウクレレベース、パーカッションなどで構成されるバンド「PAITITI(パイティティ)」のドキュメンタリー。
見るのは二度目だった。


神経が疲れているときだったのだが、映画の中で特殊撮影を駆使した映像や、沖縄の街などを演奏しながら練り歩く洞口さんたちをバックにパイティティの曲をいくつも聴いていると、温泉旅行に行ったみたいに疲れと緊張がとれ、元気になった。

また、別の劇場で最初に見たときより、ウクレレの音がじんわりと温かく体中に沁みた。パリやロンドンなど世界の各地に旅立てる気になるアップテンポの曲も多いのに、だ。これにはびっくりした。
ウクレレの音色が、凝り固まっていた血液を溶かして流してくれるような感じだったのだ。
ちなみに初めて見たときの感想はこちらです http://d.hatena.ne.jp/rvt-aa/20091118/p1

二度目だと、屋外で演奏する演奏者たちの周囲の人々の笑顔なども印象的だった。
洞口依子さん他メンバーの方全員がすごく楽しみながら、いいものを創ろうとしておられるのが、本当にいいなあ、と今回も思った。


上映後の石田さん秘蔵立体写真公開トークショー・洞口さんと石田さんのウクレレ生演奏も良かった。
立体写真は懐かしの赤・青レンズ眼鏡で見るもので、眼鏡はサービスで全員いただくことができた(石田さんが手で配って下さった)。
洞口さんが、観光地などにある、顔の所に穴があいたパネルに顔を突っ込んで写っておられる写真や、沖縄の食べ物屋さんなどの写真が面白かった。
終わったあと、携帯電話を介して、沖縄のラジオ番組の中継もあって、観客も「こんにちはー(こんばんはー、かも)」と言った。
洞口さんは、髪をラフなアップにまとめ、プルシアン・ブルーに赤い横ラインが数本入ったカットソーに黒のパンツ姿で、とても美しかった。お二人だけのウクレレ演奏も、「つまびく」という感じで良いものだなあ、月夜にも合いそう、と思った。


洞口さんは毎日劇場に来ておられるばかりでなく、営業・宣伝など裏方の仕事も積極的にされていて、そんなところも、人々がついていったり支えたりしたくなるんではなかろうか、と思ったりもした。思いがけないお心遣いも、お二人とも本当にありがとうございました!!

皆さん本業がお忙しいと思うのだが、我儘なファンとしてはぜひ、PAITITIの「次の景色」もいつか見てみたい。


本日のゲストは山田五郎氏で、トークは上映前だそうだ。東京での上映は明日までで、明日のゲストは洞口さんにウクレレを「伝道」したサザンオールスターズ関口和之さん、10月2日〜8日までは沖縄の桜坂劇場で上映とのこと。
元気な方はもちろん、元気のない方、疲れている方、誰かを疲れからひととき解放したい方にもお勧めです。
公式サイト http://www.uplink.co.jp/x/log/003686.php