美術

ハンマースホイ展

過日、友人と上野の国立西洋美術館に「ヴィルヘルム・ハンマースホイ―静かなる詩情―」展を見に行った。 ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864-1916)はデンマークの作家で、その作品は彩度が抑えられたくすんだ色でできている。コペンハーゲン、ストランゲーゼ3…

大琳派展

過日、友人と東京国立博物館「大琳派展―継承と変奏―」を見に行った。知識がなかったため事前に読んでいった『BRUTUS 10月15日号』の特集「琳派って誰?」も親切設計の楽しめる特集だったが、本物の屏風等は圧巻だった。「風神雷神図屏風」は俵屋宗達、尾形光…

フェルメール展2 フェルメール以外

フェルメール以外の作品で印象的だったのは、以下のとおり。 ・ヘラルト・ハウクヘースト「デルフト新教会の回廊」:明るい教会内部で、コリント式柱の先から傘の花か噴水かというように広がるリブ・ヴォールト天井がど迫力。歪んでいても美しければOK。見上…

フェルメール展1 フェルメール

先日、上野の東京都美術館に「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」を見に行った。ヨハネス・フェルメール(1632-1675)作品は7点、ほかに17世紀オランダはデルフトのカレル・ファブリティウス、ピーテル・デ・ホーホらの作品が展示されていた…

ロイ・リキテンスタイン

備忘録。このあいだの『美の巨人たち』(TV東京)で、東京都現代美術館が約6億円で購入したロイ・リキテンスタインの『ヘア・リボンの少女』を取り上げていた。 ・ドットを印刷物と同様にするため円を刳り抜いた型を作って描いたこと、 ・赤・黄・青・黒・白の…

横浜トリエンナーレ1

先週、今週と二日にわたって横浜トリエンナーレに行ってきた。一日目は時間不足だったが新港ピアと横浜赤レンガ倉庫1号館、二日目は三渓園と日本郵船海岸通倉庫と、一応四会場を回った。 ●新港ピア 会場はベニヤ板か何かで仕切られた大きな箱で、学園祭の展…

横浜トリエンナーレ2

長いので分けた。横浜トリエンナーレの続き。 ●三渓園 ・中谷芙二子:霧の彫刻。人の気配でピンクのライトがついたりセンサーの湿度感知で霧が発生する。緑のなかで冷たい霧を浴びるのは気持ちいい。 ・内藤礼:電熱器の熱で天井から下がった透明な糸だかグ…

野田凪氏逝去

映像作家・アートディレクター等の野田凪氏が7日に亡くなったそうだ。交通事故の後遺症関係の薬の誤飲による事故死ということで、まだ三十代半ば、若すぎる。 彼女の作品だと知っている作品は、アニメ『ハチミツとクローバー』のOP映像だけなのだが、ハチク…

微かにマーク・ロスコ風

6月に書こうと思って遅れてしまったのだが、夕方、家の白い壁に黄色っぽくて細長い光が映り、写真を撮ったらこうなった。縁取りのような背景色から矩形が浮かび上がっているのでもないし本物と比ぶべくもないけれど、ちぎり絵っぽい色の滲み方がマーク・ロス…

大岩オスカール 「夢みる世界」展

先日、東京都現代美術館に「大岩オスカール 夢みる世界」展を見に行った。大岩オスカールは1965年にブラジルに生まれ、建築や都市計画を学んだのち、絵画やインスタレーションの作品を制作してきた。サンパウロ、東京を経て、2002年からはニューヨークに活動…

モディリアーニ展

先日、友人と国立新美術館の「モディリアーニ展」を見た。 モディリアーニは1900年代〜1910年代後半に「カリアティッド」という、梁を支える女性の像を数多く描いており、カリアティッドやアフリカやアジアの美術を通じ人間の造形の本質を追求したらしい。そ…