横浜トリエンナーレ1

先週、今週と二日にわたって横浜トリエンナーレに行ってきた。一日目は時間不足だったが新港ピアと横浜赤レンガ倉庫1号館、二日目は三渓園日本郵船海岸通倉庫と、一応四会場を回った。
●新港ピア
 会場はベニヤ板か何かで仕切られた大きな箱で、学園祭の展示の雰囲気あり。映像作品が予想外に多かった。会場の関係で隣りのビデオ作品の音が筒抜けだったり、上映時間の表示がないので見るのを躊躇ってしまったものがあるが、その体験も含めてテーマの「タイム・クレヴァス」体験? あまりインタラクティブな感じはしなかったが印象的なものは以下。
・大巻伸嗣:シャボン玉が裏側にあるトイレの洗面所まで飛んできたとき、手を洗いながらなんか幸せな気分に。
・ケレン・シター:誰が実在しているのかわからない、殺人をめぐるビデオ。
・ルーク・ファウラーと角田俊也:コップの水が輝いていたビデオ。手前の扇風機の風込みで作品。
・クスウィダナントa.k.a.ジョンペット:映像の動きに合わせて人形が太鼓を叩くのが面白い。
・パク・シュウン・チュエン/白雙全:フィルムのあいだをつなぐコマを切り取ってつないだり、人が生きている時間は誰かが生きている時間のあいだにあることを直線で示したり、ふだん見落としたり気づかないでいる時間や事柄を思い起こさせる。

横浜赤レンガ倉庫1号館
 いいリベットがたくさんある。
20分並ぶのが嫌でミランダ・ジュライの作品を見なかったことをとても後悔。
・シルバ・グプタ:シーソーのように動くマイクから、肉声が聞こえる。
・映像展示『肉体の叛乱』:動く土方巽を初めて見ることができた。予想以上に痩せていて、皮・骨・筋肉がぴっちり一体化している。敏捷な動き。