微かにマーク・ロスコ風
6月に書こうと思って遅れてしまったのだが、夕方、家の白い壁に黄色っぽくて細長い光が映り、写真を撮ったらこうなった。縁取りのような背景色から矩形が浮かび上がっているのでもないし本物と比ぶべくもないけれど、ちぎり絵っぽい色の滲み方がマーク・ロスコの絵にちょっと似ていると思った。
ロスコの絵のさまざまな色の組み合わせからなる矩形は人間の基本的な感情を表現したものらしいが、どうしてこれらの色を選んだのか、どうやってこの技法を生み出したのか、明るい色調のでも暗い色調のでも見る側のみぞおちの辺りをぎゅぎゅ、と掻きたてるものは何なのか、と見るたびに思う。といっても本物に接する機会はほとんどないのだけれど。
この人、1970年に自殺してしまったんだよね。
ちなみに、この壁面をみつめたあと目を閉じると、まぶたの裏にさらにロスコっぽい風景がひろがった。
下の本は手頃な割に楽しめました。お薦めです。
- 作者: ヤコブ・バール=テシューヴァ
- 出版社/メーカー: タッシェン・ジャパン
- 発売日: 2004/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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