夏の散歩を振り返る2 第2小柳町橋高架橋

万世橋を「肉の万世」方面つまり南側にわたると、中央線の高架がある。
修理する箇所なのだろうか、赤く塗り分けられているところがあるので、奇しくも緑と赤のクリスマスカラーになっている。遅れた掲載が季節ネタ先取りに……なるわけねーだろ!と寒い自分突っ込みをしたところで、高架の向こうに見える赤い文字を読む。


ラジオガーデン。「ラジオ」に「ガーデン」をつけるってすごくないですか。わくわくする世界が広がっていそうなイメージ。歴史を感じさせる、斜めに風を切るようなシャープな書体もいい。



そしてくぐり抜けた高架を振り返ると、赤煉瓦の壁面にこんな愛らしい装飾が。下には「第2小柳町橋高架橋」の文字が見える。
こういうのが見えると、たくさん歩いた(注:ブログに書いたところ以前の段階で既にけっこう歩いていた)疲れが一気に吹き飛び幸せな気持ちになる。
  


ひょっとしたら両側のピラスター(付け柱)か何かが剥落したかもしれないような色の違いがある(写真下左)。いや、でもやはり最初からこの装飾なのかも。関東大震災、戦災といろいろ経ていると思われるので、建設当初はどのような意匠だったのか知りたくなる。
後日、ちょっと似た感じのデザインを横浜市開港記念会館の時計塔にある窓下に見つけた(写真下右:見づらい写真ですみません)。
 

高架のすぐ先にある旧万世橋駅の設計が辰野金吾だったことを考えれば、当該記念会館は設計者こそ違うもの「辰野式フリークラシック」という建築様式だそうだから、ひょっとしたら同じようなデザインだったのかもしれない。と思ったけれど、こうして並べてみると中央のふくらんだ楕円以外あまり似てないではないか。記憶ってほんと不確かだなあ。