東京大学3  天井の幾何学模様と三四郎池

  
(写真左)のやや湾曲している黄みがかった茶色い建物には、生協の書籍部やカフェテリア方式の第2食堂が入っているが、その天井にこんなイスラム様式風(?)な幾何学模様があると、初めて知った(写真右)。
外観は外観で良さがあるけれど(引っ掻き模様のスクラッチ・タイルの色の取り合わせなど)、そこからは測り知れない美しさだった。横に明かりとりみたいな小窓があって、そこからも日の光が入ってくるのだ。

前にも足を踏み入れたことはあっても、また、まったく意味は違うとはいえ、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第弐話のタイトル「見知らぬ、天井」を思い出してしまった。目って、本当に、見たいものしか見ていないんだな、見ていないものがものすごくたくさんあるんだな、という感じ。

ネット上の検索ではわからなかったのだが、生協の書籍部等が入る前、というか元々はどんな用途目的で建てられた建物なのだろう、とも思った。まさか礼拝ということはないだろうけれど。



三四郎池の正式名称は「育徳園心字池」。「心」という字の形をしているらしいのだが、よくはわからない。
「心」の中央の点辺りになるのか、小さな島にキショウブ(写真をもとに調べたのだけれど、外側の花びらの形からするとひょっとしたらカキツバタかも。断定不能でした)が群れて咲いていたのがきれい。キショウブは池のほかのところでも満開で、国立西洋美術館の常設展示で見たモネの「黄色いアイリス」並みに印象的だった。