曙橋

消防博物館に行った折、近くで良い跨道橋を見つけた。
靖国通りにかかる、1957(昭和32)年開通の曙橋である。名前は知っていたのだが、見るのは初めてだった。カーブしているところのリベットなど、職人技だなあ、と思う(写真上)。何で、等間隔を崩さないで打てるのだろう。


橋の下に入って見上げると、つぎはぎ感がまたいいのだった(写真中)。上部のプレートガーダー(たぶん)の主桁の水平方向部分を「フランジ」と呼び、垂直方向部分を「ウェブ」と呼ぶと最近知った。右上のところでリベットで接合されているのは「溝形鋼」か? 何だか英単語を覚えるような気分だ。


下の方も、塗装の剥離など見られるが、違う趣(写真下)。全体的にはすごく丈夫そうだ。でも、奥の橋脚を見てわかるように、地面との境にコンクリートの基礎があって、その上に一番下の部分が「くにゅっと斜めになった」橋脚が置かれているうえ、橋脚同士は運命共同体のように黄色と黒の模様のひもで結ばれている。これは最初からこういう造りなのだろうか? ここだけは素人目には安全性が心配だ。 だいじょうぶなんでしょうか。 どなたか教えてください。 
写真にはアオキしか写っていないが、アオキのほかに白いプランターに花やらオリヅルランみたいな草やらが寄せ植えされて橋脚のふもとにちんまり置かれているのもいい。地元の人に愛されている、という感じがする。一休みしているタクシーの運転手さんもいた。