会津旅行3 蒸気機関車、あいづっこ宣言

会津ネタをもう二つほど。
■SLばんえつ物語号

今回の旅行で見たリベットらしきものはこれだけ。記号の右側辺り、写真だと白っぽい点のように見えるところ。蒸気機関車の記号のCとかDとかって動輪の車軸の数(Cだと3本)なんだそうです。知らなかった。磐越西線で、新潟まで行くという。厚みをもって長く響きわたる汽笛を聞くと『銀河鉄道999』のナレーションが脳内に流れた。

あいづっこ宣言
まちで、立て札に書かれた「あいづっこ宣言」なるものを見かけた。以下で内容が読め、リンクで市の策定過程もわかります。
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/ja/kyoiku/kyouiku/aizukko/aizukko1/aizukko2.htm
「人をいたわります」「がまんをします」などは、そういうことが大事な局面は子供でも大人でもあるよね、ほうほう、と思うけれど、次の言葉はちょっとひっかかる。
会津を誇り 年上を敬います」:確かに長く生きた人の経験や知恵には学ぶことが多いと思うけれど、年長者だからと言って必ずしも皆が皆尊敬できる人とは限らない。
「やってはならぬ/やらねばならぬ」「ならぬことは/ならぬものです」:確かにやっていはいけないこともやらなければならないこともあるけれど、「ならぬことは/ならぬものです」と言われてしまうと、その「根拠や理由」を問うことがはばかられる感じがする。
元ネタは、会津藩校日新館の入学前の「什の掟」であると考えられる。そこでははっきりと、年長者に背いてはいけないという内容が書かれている。
http://www.nisshinkan.jp/nisshinkan.html
その精神がもし、けっこう現代に引き継がれているのだとすると、会津で年上の人に何か言われて「どうしてか?」と訊いたとき「ならぬことはならぬものです」とぴしゃっと会話を断絶されてしまったら、新しいこと等を提案したりするのはかなりむずかしそうな気がする。また、「ならぬこと」の根拠や理由を各自が考えることなしに非行が抑制されたとしても、何だかなあ、と思う。ちゃんと考える機会があるのならいいけれど。
と疑問点はあるけれど、どこか型どおりではない、人懐っこい感じもする「宣言」だった。