会津旅行2 起き上がり小法師、七日町通りの歴史的建造物、東山温泉


会津と言えば赤べこが有名だが、実は起き上がり小法師も名産品だった。手作りなので顔もさまざま。実際に動かして、よく起きるのを買ってくださいとあったので、お言葉に甘えて転がしまくったところ、
・必ず転んだのと反対側を向いて勢いよく起き上がるもの、
・うつぶせになったきりのもの、
・これでもかというほどぐるんぐるん頭をシェイクしたあげく、あさっての方を向いて起き上がるもの、
など予想の斜め上をいく個性の強さだった。母親にも土産にしたところ、「何これどういう意味ィ? あと、この顔きらーい」とのことだった。

会津若松からJR只見線で一駅の七日町駅から大町四ツ角まで行くと野口英世青春通りに突き当たる。ここには、写真の福西本店(1914(大正3)年)など黒漆喰の蔵造りの建物が見られる。重厚な感じで、二階窓の扉が蛇腹のように立体的で印象的。緑がかった黒は、オレンジっぽい屋根の瓦ともよく合っていました。会津若松市の歴史的景観指定建造物。

大町四ツ角から七日町駅までの七日町通りには、蔵、木造商家、洋館がたくさん残っている。伝統的建造物群保存地区にするにはちょっと残り具合が少ないのかなあ、町全体で保存するのはやっぱり大変なんだろうな、と思うけれど、これだけ残って現在も会社や店や行政の施設として活用されながら保存されているのは喜ばしいことと思うことにする。

イオニア式の列柱がキュートな滝谷建設工業(1927(昭和2)年)。会津若松市の歴史的景観指定建造物

堂々とした白木屋漆器店(1914(大正3)年)。会津若松市の歴史的景観指定建造物

どことなく凱旋門チックで英文字がモダンでもしかしたら銅板が貼ってあるかもな、だいにつかはら(1927(昭和2)年)

キャッチコピーが進取の気性を思わせるだいにつかはら側面

実は塚原呉服店本店の建物バンダイスポーツ(大正末期)

残念ながら休業中の、青壁がとても美しいお店(豆腐茶屋)

宿泊は東山温泉。湯がやわらかくて肌にもとても良かった。写真は、泊まった所ではないが、旅館として国の登録有形文化財第一号となった向瀧(1897〜1906年頃(明治30年代))。会津若松市の歴史的景観指定建造物でもあり、本来国の登録文化財は、都道府県や市町村の指定文化財となってちゃんと地域で保護してもらえるようになると、国の登録は抹消されるのだが、例外的に継続している模様。
割愛しましたが、ニシンの山椒漬、会津牛、ニシンてんぷらそば(ニシンそばがお盆でメニューになかった)、日本酒なども本当においしかったです。