明治村5 その他の印象的な建造物1

こうやって一つずつ挙げていくと、これから1年くらいずっと明治村の記事だけで終わりそうだ。なので、記述を簡略化して、その他の印象的な建造物について書くことにする。

 
・まずは内閣文庫(1911(明治44)年建設、国登録有形文化財、旧所在地 東京都千代田区千代田)。本屋や図書館が好きなわたしからすると、本がある場所というだけでポイント高し。正面中央に並ぶ円柱を見て、アメリカはワシントンD.C.のユニオン駅を思い出した。向こうの方が規模がだいぶ大きいけれど。


 
・呉服座(くれはざ)(1892(明治25)年建設、重要文化財、旧所在地 大阪府池田市西本町)。読み方忘れてた。工事中のため、正面の切妻破風に突き出している太鼓櫓などが見えなくて残念(写真左)。
下土間とその両側の下桟敷が舞台に向かってばーんと伸びる空間は広々としていて、人々が畳の上で芝居を楽しんでいた様子が偲ばれる。舞台には廻り舞台がある(写真右)。ここは尾崎行雄幸徳秋水の政治演説会にも使われたそうだ。


  
・大明寺(だいみょうじ)聖パウロ教会堂(1879(明治12)年建設、国登録有形文化財、旧所在地 長崎県西彼杵郡伊王町)。外観は日本の民家であるところがキリスト教禁制の名残りっぽい(写真左)。
中は天井に交差リブヴォールトを模した「コウモリ天井」が見られるゴシック様式で、聖母マリアが出現するという「ルルドの洞窟」があってびっくり(写真中)。祭壇に描かれたキリストや聖母マリアの絵の周りを、青い文字の平仮名で書かれた祈りの言葉がぐるりと取り囲んでいるのも、インパクトあり(写真右)。