21日まで 山本冬彦コレクション展

最近はどうしても必要があるか誰かが声をかけてくれるのでないと外に出かけられないことが多いのだが、その中でも珍しく(?)夫が自分から誘ってくれた美術展があった。

佐藤美術館で開催されている「〜サラリーマンコレクター30年の軌跡〜 山本冬彦コレクション展」だ。

サラリーマンとして働きながら30年にわたり蒐集された日本画、洋画、版画、立体などさまざまな作品が、作家名と作品名以外作家情報なしに展示されている。作家情報がないので、先入観なしに作品を見ることができるのが面白いと思った。
安いものもあるといってもなかなか絵画を購入するのはふところ的に勇気がいるが、同世代の作家や若手の作品を買うことは重要な作家の支援だと思うし、実際、家に飾った作品を見、その作り手や作り手から自分に届けてくれた人々に思いをはせることが自分の元気の源になることもある。

山本さんのサイトの助言に従い、信濃町駅から歩いていくと、道が分かりやすかった。

抽象的な現代美術もたくさんあるにもかかわらず、人物画がけっこう多いという印象がまずあり、それは、私が自分で作品を買っても人物画はこんなには多くならないだろうということからくるのかもしれなかった。それから、大きい絵しか見たことのない有名作家でも、小さいのだと個人でも買えるのかと思ったりもした。ひと口に個人と言っても、財力には大きな幅があるとは思うが。

以下の作品が特に気に入った/気になった。
岡本啓<>
・山中現 <<星を見る人5>>
・三瀬夏之介 <<2004-5-8>>、<>、<>
・マコトフジムラ<<二子玉川>>
・杉田陽平<<あの時抱きしめればよかった>>
・吉岡順一<>
・斎藤典彦<<ロベリア>>
・大藪雅孝<<シエイナ>>
・柏本龍太 <>
・坂本友由<<い〜〜〜〜〜>>
・荒川靖彦<<読まれないものⅠ>>
・北田克己<<銀の暗々>>
ほかにも、モデルが知人に似ている、など好みとは違うが頭に残る絵がいろいろあった。
2月21日(日)まで。参考サイト:http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html
(印刷していくと入場料割引あり)