跳ねる魚 川崎河港水門2

川側から見て川崎河港水門の左手には味の素の工場があり、近づくと味の素の匂いとは違うけれど化学的な塩みのある匂いがする。
水門のすぐ後ろには、緑のトラスの中を白く太い管が通っていて、上の方に赤い管も見える。化学的な何かが運ばれているのだろうか。

  
トラスにはリベットがあった(写真左)。陸側から水門を見上げたところ(写真右)。ピアの溝彫り(フルート)の直線的な感じと、照明や上部のガラスが嵌めこまれた窓の丸みとが併存している。

多摩川では水上スキーや釣りを楽しんでいる人たちがいて、水上スキーをしている人が通り過ぎると、幅広い川のあちこちで大きな黒っぽい魚が跳ねたのでびっくりした。一匹で二人前のおかずになりそうなものも珍しくない。
このところ魚を見ても鴨を見てもまっさきに食べることを考えてしまう。

土手はサイクリングコースに、川原はサッカーの練習場になっていて、意外と人がいた。黄色いカンナなどの花が植えられた一角の奥、水際にひっそりと家が建っていた。家が建ったのと花が植えられたのとどちらが先かはわからない。
花は付近でかしいでいた立札にあったように「きれいな花が咲きますので」という感じでもなく、どちらかというと青息吐息という風情だった。