Burgundy Red

友人の沢木まひろさんが、ご自身のブログで当日記を紹介してくださいました。思わず姿勢を正してしまうような身に余るご紹介です。
http://blog.goo.ne.jp/sawakimahiro/e/fb6da87ab3ae227cd9f29b46ec25e0a0

沢木さんは2006年に、第1回ダ・ヴィンチ文学賞で優秀賞を受賞され、その後『WEBダ・ヴィンチ』や『L25mobile』の連載を経て、最近、『ヘヴンリー・ヘヴン』(短編集)と『ブランケットタイム』(長編)の2冊の著作を上梓されました。

沢木さんの作品は、一見癒し系に見えながらそうでなく、読み手が気づいていなかった、あるいは目をつぶりたかったことに目を開かせ、問題意識を持たせつづけてくれる力を持っていると思います。

例えば、ちょこっと自分と設定が共通する登場人物に主人公が「これからどうするの。/いつも質問したくなる。」(『ブランケットタイム』P.8より引用)とモノローグで呟くと何だか身につまされてしまったり。でも、考えることが行動や生活をいい意味で変えてくれるとも思うのです。
本の帯だと恋愛が強調されることもあるけれど、恋愛に限らず、近づいたり遠ざかったりしながらも身近な人々と親密な信頼関係を築けるのは喜びだよな、と再確認させてくれたりもします。

沢木さんにも彼女の作品にも、たくさん力をもらっています。
こうやって書いていると長澤まさみが清涼飲料水を握りしめて先輩への告白の練習をするCMよりも恥ずかしい感じですが、ぼーっとして迷いの多い私にブログの開設について背中を押してくれたのも彼女です。
一緒に行ったモディリアーニ展から創作、旅、日常生活まで、彼女が日々を大切にしていることが伝わってくるブログで、その姿勢は沢木さんの作品にも反映されていると思います。

まひろさん、こんなので大丈夫でしょうか?