「眠れてますか?」はいい問いかけだと思う

3月は政府が定めた自殺対策強化月間で、内閣府都道府県でさまざまな自殺防止対策が実施されているようだ。年間で自殺者が最も多い月だということもあるので、各対策が効果を上げれば良いと思う。


その一つが、内閣府の「睡眠キャンペーン」。
身近な元気のない方に「眠れてますか?」と訊くというものだ。私は遅ればせながら作家星野智幸さんのTwitterで初めて知ったのだが、自殺を防ぐために、その方が前駆症状に当たるうつ状態に陥っていないかを確認するということらしい。
特に中高年男性の自殺が多く、またうつ状態でも自覚しにくいものもあるので、「2週間以上継続する不眠」の早期発見が、うつ状態の早期発見・早期治療、ひいては自殺予防の有効な手立てとなるそうだ。


最近、テレビのCMでも「お父さんが眠れてないの知ってるよ」とかわいい娘さんがお父さんに話しかけるものを流している。一応ターゲット層を決めなきゃいけないのはわかるけれど、お母さんやお兄さんお姉さんも充分疲れてると思います……。


この場を借りておききしますが、親しいあるいは最近会ってないけどどうしてる的な皆さま、「眠れてますか?」

眠れていなければ、以下の内閣府のサイトをご覧下さい。
http://ow.ly/1cgXx

それでも改善しない場合は、以下の厚生労働省のサイトからご自分に合った相談機関を探していちはやく相談されてみて下さい。
http://ow.ly/1cgTJ

振り返ってみても自殺を考えているときは、毎日毎日、家でも勤務先でも本当に自分が独りぼっちな気持ちで(実際の状況は違ったかもしれませんが)、もう永遠にこの状態から抜け出せないんじゃないかという感じで、電車を見ると吸い寄せられていったりろくなことがありませんでした。

身近に相談できる方がいない場合は、匿名で話せる相談機関に相談するのも良い方法だと思います。
あと、昔ネット上の掲示板で、「自分が死んだ方が家族にも迷惑がかからないのではないか」という意見を読んだことがありますが、残された家族の方は「なぜ、自分たちに話してくれないで黙って死んでしまったのだろう?」とずっと悩み続ける可能性が大きいのではないでしょうか。

自分の身に起きる悪いことのすべては想像できないけれど、起きる「良いこと」も、想像できないものがあると私は思っています。実際にあったし。(追記:私がそうだったからと言って他の人に当てはまるとも限らないのですが、当てはまらないとも限らない、とも思うのです。)とにかく今死ぬのはやめて!! 

そして「睡眠キャンペーン」に賛同される方は、内閣府のサイトや厚生労働省のサイトをご自分のブログ等でご紹介いただければ幸いです。