IT革命?

少し前にiPod nanoを入手したのだが、これが素晴らしい。


今まで、掃除機をかけながら音楽を聴きたいときにはダンベルくらいの重さがあるCD/MDラジカセを持って家の中を移動していた。これは家が広いのでも何でもなく、掃除機が工事でもしているような大きな音を立てるので、そばで大音量で流さなければ音楽が聴こえないからだ。


けれどもこの掃除機は何年か前に電話のクイズにはまっていたときに正解の賞品としてただでもらったものだから、文句は言えないのだった。同じ頃にやはり賞品としてもらったオーブントースターや小さな涼風機なども今も活躍しているけれど、総合的には電話代の方が高かっただろうと思う。


iPod nanoは服のどのポケットにも入るほど小さく軽い。イヤホンを装着したまま掃除機だけを持ち運べばいいので、だいぶ掃除が身軽になった。


アーティストや曲の名前のみならずCDのアートワークまでカラー画面で見られるし、CDを入れ替えることなく聴くアルバムを変えたり曲をシャッフルすることもできる。私はふだんあまりイヤホンで音楽を聴かないし素敵なオーディオセットも持ち合わせていないので、ここで音が左から来るとか右から来るとかいうのが直に感じられるのも面白く思うし、同じ曲がCDによってどう演奏が違うかを記憶が新しいうちにさっと聴き比べられるのも重宝している。


FMラジオのほか、私はけっきょく使わないことにしたが必要とあらばネット上で目標管理などもできるらしい歩数計もついているし、ビデオやポッドキャストも見聞きすることができ、写真やビデオの撮影機能まであるとは至れり尽くせりだ。


今まで原始的な生活をしてきた分、感動が大きいようにも思う。
ちょっとしたIT革命のようなものだ。より使えるようになりたい気持ちと、慣れすぎたくない気持ちと両方ある。


数日前には、風邪をひいていないと言い張る夫の鼻声をすかさずボイスメモで録って本人に聞かせることもできた。それでも風邪と認めなかったけれど。