一気読み

知人男性二人の話を聞いて、マンガ『青い花』(志村貴子作・太田出版)を買った。

舞台は鎌倉の女子高。読み始めて少し経ってから、しっとりモイスチュアな、呼吸できるうす青い水の中にいるような気分に。
「どんなにお金を積まれてもたぶん、自分の人生には『女子校に行く』という選択肢はなかった」、「知らずに女性の多い職場に入ったとき、一週間ほど蕁麻疹が出た(その後は慣れて居心地は良くなった)」という自分でも、最新の4巻まで一気に読みとおしてしまった。
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>○○さん、※※さんへ。
「絵柄がダメ」と言ったのはまったくの勘違いでした。教えて下さりどうもありがとうございました。読んで良かった。
たぶんダメなのはオノ・ナツメさん。でも表紙しか見たことないので、食わず嫌いかもしれません。
秋山はるオクターヴ』は知ってますか? 良かったら読んでみてください。
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わんわん泣いたりはしないが、何度か目に鼻水が溜まった。

余白が多く背景が少ないので、人の表情・仕草や台詞や空気が際立つ。

夫「おもしろいー?」
私「なんか自分のガサツさがやんなった」

作品の「悶々感」はたぶん最後まで消えないのではないかと思う。
しかし読後に夫に貸したらけっこう声を出して笑っているので、えーどこだっけなんだっけ、と覗き込んでしまった。
ノヴァーリスの『青い花』(未読)を読んでいるとまた違った読み方ができるんだろうか。

青い花 1巻 (F×COMICS)

青い花 1巻 (F×COMICS)

オクターヴ 1 (アフタヌーンKC)

オクターヴ 1 (アフタヌーンKC)