残り物には

おせち料理やその材料の残り、皆さんはどうしていますか?
という話を書くには遅い気もするが、ここ数日の話なのでお許しを。
正月休みが明けた頃、うちには鰤と鶏肉、それから、お煮しめを作るとき入れようと買ったのにうっかり存在を忘れてしまったたけのこの水煮が余っていた。もう一回お雑煮を作っても良かったのだが、たまには夫の駄洒落に付き合ってやろーかという不遜な気持ちになり「鰤鶏酢麦酒酢(ブリトリースビアーズ)」という料理を作ることにした。と、この時点でもう、題材のブリトニー・スピアーズからは二文字も離れてしまっているが気にしないことに。

「牛肉の麦酒煮」という料理があるくらいなので何とかなるだろうとは思ったが、さすがに麦酒と酢だけで煮るのは自信がない。そこで、鰤、鶏、たけのこを軽く油で炒め、麦酒と酢と麺つゆで煮てからみりんで修正した。麺つゆとみりんは偉大だ。しかし麦酒の味が飛んでしまったので、もう一度麦酒を入れて煮た。最後に小松菜を入れた。
麦酒は3分の1ずつ入れ、酢、麺つゆ、みりんについては「お玉でぐるっと」とか「適当に」入れたので、同じものは二度と作れない。

夫が「おいしい。酸っぱいのが体に気持ちいいね」と言ってくれたのでほっとした。かつてチョコレート田楽を作ったときには聞かれなかった言葉だ。漢字で料理の名前を紙に書いたけれどそこは思ったよりスルーされました……。
「だけどブリトニー・スピアーズってどんな顔だっけ」
「実はわたしもまだ知らないんだよー。作ったあと調べようかと思ってたんだけど間に合わなかった。題材の何たるかも知らずに音だけでネタにして、本人に申し訳ないね。何べん名前聞いても頭にアヴリル・ラヴィーンの顔が浮かんでんだけどそれは間違ってるよね」
「間違ってる」(きっぱり)
後でウィキペディアで調べたら、けっこう波乱万丈な人生を送っている歌手だった。

ほかに残っていた生クリームを使って生キャラメルも作ってみたので、家庭的なことをしてますアリバイのようでやらしーが、そのうちそのことも書くかもしれない。