船の科学館3 宗谷(2)ほか

  
「宗谷」は本当に面白かった。さすがにいわゆる「松本メーター松本零士の漫画に出てくる、黒い円形で縁に腕時計のベゼルみたいなリングがついているメーター。円形のなかには十字の目盛などがある)」はなかったけれど、通信室(写真上左)にしろ、船橋(ブリッジ)(写真上右)にしろ、見ていて「萌える」というよりは「燃える」気分になった。まあ、特務艦時代を除けば、あまり「てぇーッ」とか「回避ー」とかいう言葉が飛び交うことはなかっただろうが。ブリッジではちょっとだけ操舵の真似事ができます。
「羊蹄丸」(1965(昭和40)年建造)は、1988(昭和63)年まで青函連絡船として活躍、その後1992(平成4)にはイタリアのジェノバで行われた「国際船と海の博覧会」の日本政府パビリオン船にもなったそうだ。「宗谷」ほど海上にいた頃の内容が残っていないが、「昭和30年代の青森駅前の再現」、電動イルカ・バイクに乗ることができる展示空間などがある。船尾には、貨物を列車ごと載せられるようレールがついていたのが印象的(写真下)。この事実を前から夫が知っていたことにも感心した。端にはぽつぽつとリベットも見られる。

船の科学館本館」は、諸事情により部分的にしか見ていないのだが、リベッティング・ハンマーを初めて見ることができたのが大いにうれしかった。将来的には、実際にリベットを打っているところをこの目で見てみたいものだ。今のところ文字と写真の情報から想像するばかりなので……。写真(下)は左から、リベッティング・ハンマー、ハンマーヘッドとあて器、糸頭・皿頭の各リベット。このほか潜水艦コーナーなど参加型展示も、首が痛くなるほど見上げるようなでかい「船のしくみ」関係の展示もあるので、好きな人はかなり楽しめると思う。