八ツ山鉄橋

京浜急行北品川駅近くの、八ツ山鉄橋こと、八ツ山跨線線路橋(1933(昭和8)年)。くるりの歌にもある「赤い電車」の方が多く通る。色みがちょっと違うけれど、橋は緑色なので、赤い電車が通っているときは、村上春樹ノルウェイの森(上・下)』単行本の表紙(上=赤、下=緑)を思い出した。また、電車の先頭に対峙する方向からだと、上部のトラスが重なりあって蚊帳の網目をひっぱったみたいな模様に見えておもしろい(若い方だと蚊帳って見たことないかも、ですね。わたしは子供の頃、田舎に行ったとき蚊帳の中で蛍を放ったことがあります)。下には山手線、京浜東北線などが通っている(写真左斜め下)ので、多方向に電車が見える醍醐味もある。
隣りに、人も通れる八ツ山橋がある。今は見上げても何もないけれど、昔は以下の写真のように見事なアーチがかかっていたようだ。架け替えてしまったらしく残念。古い橋の親柱がふもとに保存されているらしいのだが、鉄橋のトラスやリベットばかりに気をとられて、存在にすら気づかなかった。
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/photo/popup.php?pid=115