布団圧縮袋は偉大

過日、初めて「布団圧縮袋」を使ってみた。

使わない布団を袋に入れ、チャックを閉じ、掃除機のホースを入れて空気を吸い出す。
ホースが袋自体に吸いついてしまうのを防ぎつつ(←これが力が要る)作業を続けていると、見る見るうちに布団の厚みが減り、パウチしたような感じで袋入りで売っているピーナッツのように、布団と袋との隙間がなくなり、外から見ると硬い感じの皺というか凹凸ができていく。


だいぶかさを減らしてから、羽毛布団には使用するなという注意書きが目に入った。
圧縮しているのは羽毛布団だった。気にしないことにした。
気持ちいいくらいに布団は薄くなった。


空気が抜けたあと、説明書の指示通りに、掃除機のスイッチを「切らずに」ホースを抜いた。
急いでホースを入れていたところのチャックを閉めている間に、ホースが下腹部に吸いついてしまった。
痛い。予想外にとても痛い。手で引き離そうと引っぱるとさらに痛い。
スイッチを切ろうとしてホースが曲がると肉もついて行ってしまった。
ようやくスイッチを切ったけれど、夫は「いったい何をどうすればそんなふうに。さすが天然物はやることが違う」と笑い転げている。


しばらくは「痛い……」とうずくまってしまい、いろいろな汗も掻いたが、それでも布団圧縮袋は偉大だと思う。
薄くなったのに重さはほとんど変わらないから、圧縮後の布団を持った感じも何だか不思議だった。